山のガイドマップの新定番へ
​栗原市 世界谷地ガイドマップ
宮城県民なら誰もが知っている、栗駒山。
夏には地元の学生達が遠足で登り、秋には紅葉狩りで賑わう山。
では、その麓に位置する「世界谷地」をご存知だろうか。
初めてその名を耳にした時、ローカルな場所なのになんてワールドワイドな名前なんだ。
​と印象に残ったのを覚えている。
実際に世界谷地は、名前負けしない宝ものが沢山ある場所。
日本有数のブナの天然林では、爽やかなトレッキングが楽しめ、
​初夏にはニッコウキスゲをはじめとする高山植物が咲きほこる。
世界谷地の奥には、樹齢1,000年を超える黒ヒノキ、千年クロべが鎮座している。
登山道の整備や施設管理をされている、栗原市の田園観光課の方々に、
世界谷地のガイドマップのリニューアルのお話をいただいた時、
真っ先に頭に浮かんだのは、栗駒山岳指導隊の佐々木隊長だった。
昨年、結成40周年を迎えた指導隊。この立ち上げから関わっていらっしゃる佐々木さんは、
​栗駒山一帯の安全を守って来られた方。
実際に世界谷地を一緒に歩かせていただいたことがあるが、
まるで整備された平地を歩くかのように颯爽と山道を歩く。
体力とぶれない体幹にも感服だが、その穏やかで丁寧な物腰もとても素敵だ。
マップのリニューアルにお知恵を貸していただけませんか?とお願いすると
たくさんの参考資料を携えて飛んで来てくださった。
私自身、自然の中でのイベントの仕事が多かったこともあり、山に行く機会は多い。
プライベートで登山をすることもある。
ただ、地図を正しく読めるかと言われると読めないし、植物の名前も詳しくない。
登るのも降りるのも時間がかかる。
山のガイドブックや地図は、山にくる頻度が高い(山について基礎知識がある)
ことを前提に作られているものが多く、初めての人にはハードルが高いと感じていた。
リニューアルするガイドマップは、ビギナーの人がマップを手にした時に
ひとりで理解できるもの(例えば、歩く速度どれくらいだと表記時間で着くのかや、​必要なものや気をつけること)にしたかった。
佐々木さんは、どんな些細なことも丁寧に答えてくださった。
世界谷地の動物や植物、歩く速度や時間についても。
そうして佐々木さんに手取り足取り教えていただいた情報が満載のマップは、
田園観光課の方々との愛ある熱い議論を経てブラッシュアップされ、
リニューアル版として完成した。
厚めの紙質は、アウトドアの汗や摩擦にも耐えうるだろうし、
正方形に折りたたんだサイズは​かさばらないのもポイント。
地元の方は勿論、今まであまり栗原に足を運んだことがない方にも手にとって頂き、
山の楽しさや美しさを知るきっかけになってほしいと思う。
マップが完成して、真っ先に佐々木さんに感謝と喜びのメッセージを入れた。
あたたかいメッセージと共に、うっすらと雪渓の残る栗駒山の写真が送られて来た。
佐々木さんのメールには、いつも栗駒山や世界谷地の様子が綴られている。
​山を愛するひとと作ることができた、山ガイドの新定番。
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